2008年6月29日日曜日

自爆テロ

最近、毎日のように報道されている硫化水素自殺・・
それによる二次被害は後を絶たず、付近住民が避難する騒ぎにまで発展しています。

ある雑誌でのコラムの一節・・
「毒ガスを発生させて自ら死亡し、善良な市民を巻き添えにする行為は、『自爆テロ』と同じだ。」

5月に熊本赤十字病院で起きた農薬(クロロピクリン)から発生した有毒ガス事件もまたこれに同じである。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080522/crm0805221022009-n1.htm
この事件が起きた熊本赤十字病院に自分は事件が起きる数時間前まで、まさにその現場にいた。
自分は事件に巻き込まれなかったが、自分がいつもお世話になっている先生・看護師さんなどたくさんの方が被害にあった。
幸いにして、命に関わった人はいなかったようであるが、もしそうなっていたら自分は一人の人間としてこの自殺者を許すことは出来ないであろう。


宮崎県の昨年の自殺者数は394人で、自殺死亡率は全国ワースト2位である。
この結果を受け、県でも自殺対策推進協議会を設置するなどの対策を講じているが、結果は直ぐには出ないと思われる。
宮崎自殺防止センター

自殺の原因は様々であり、簡単に解決できる問題ではない。
家庭・職場・経済問題やうつ病など、様々な要因が複雑に絡み合い、はっきりとした原因が分からないものも多い。
死にたいと思う事は人間誰しも一度や二度はあると思うが、実際に行動に移してしまうのは「死の理由」からよりも「生きる理由」が無くなった時ではないだろうか・・

自分が忘れる事の出来ない自殺・・
その方は80代後半の男性で、自分の外来に高血圧・慢性腎不全などで通院していた。
普段から物静かなお爺さんで、あまり多くを語らないタイプであった。
食欲不振・脱水のため昨年のちょうど今頃にその方は入院した。
点滴治療にて少しずつ脱水も改善され、食欲も出てきていた。
ご家族とも相談し、退院をその方に勧めたが、なんだか退院したくない様子であった。
2,3日様子をみて、再度退院を勧めたところ、ようやく退院に納得頂いた。
退院3日後、その男性は自室にて自殺していた・・
死亡確認のために私は行った。
死亡確認後、警察に連絡。
検死にも立ち会った。

医師として、自分が主治医である患者さんが自殺し、その検死に立ち会う事ほど、惨めで・悲しく・辛い事はない・・
どうして自分はこの男性の「自殺のサイン」を受け止めてあげる事が出来なかったのか・・
もっと普通の、安らかな死に方をどうしてさせてあげられなかったのか・・
後悔だけが残る・・


明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私
「『命を捨てるくらいなら、私にください!』 私はそう叫ばずにはいられません。
歩くこと、話すこと、見ること、聞こえること、喜ぶこと、悲しむこと、そして生きること。当然のようにできている人間は何とも思わないけれど、これらはすべて当たり前のことなんかじゃない。私もバレーボールをやっていたころはよく『休みが欲しい』などと思っていましたが、突然病気になってバレーボールができなくなってから、当たり前にバレーボールをしていたことが、それだけでどんなに素晴らしいことかに気づきました。
どうか、この世の中で、生きたいと願っても、生きられなかった人がたくさんいることを知ってください。また、生きるために毎日辛い治療と闘っている人がたくさんいることも知ってください。
そして、みなさんの大事な、たったひとつの尊い命を大切にしてください。
今という瞬間を大事に生きてください。」
by 横山友美佳

2008年6月23日月曜日

エネルギー危機

今の時代、環境問題は地球上に住む全人類が本気で考えなければいけない問題である。

今、北極において領有権争いが問題になっている事を知っているだろうか。。
地球温暖化により北極海の北西航路が開通し、航行が可能となってきたのが事の始まりで、北極圏の地中に眠る石油や天然ガスなどの資源に目を付けた、カナダ、デンマーク、ノルウェー、ロシア、米国などがそれぞれに領有権を主張し始めたのである。
5月27日~29日にはグリーンランドにてその5カ国による会議も開催されている。
そこで決まった事は「国際法に基づく解決を目指す」との事である。
そして、この問題によって明るみに出てきたのが、先住民イヌイットに対する疎外活動である。
大国の理由により彼らは移住を強制され、今度は彼らを無視した領土・資源争い。
http://www.afpbb.com/article/politics/2406685/3046160

この問題をみて、どう考えるか?
「遠い国の遠い話・・」
「この5カ国はけしからん・・」
「イヌイットたちがかわいそう・・」

でも実はこうしたエネルギーをめぐる問題は昔から身近なところで繰り返してある。
自分がいま住むここ椎葉もそんな場所のひとつである。
戦後、産業の復興と発展のためにはエネルギー開発が不可欠であり、その中で日本各地にダムが作られていった。そのひとつに上椎葉ダム建設事業があり、九州で戦後初の大規模土木プロジェクトとして開始された。そして、そのダム建設のために椎葉の73戸は水没している。
その当時の話を村の人に聞くと、色んな話を聞くことが出来る。村にはその工事のために人口の何倍もの人たちが集まり、中心街には映画館なんかもあったらしい。しかし、その影にたくさんの傷病者・殉職者を出している。


石油の消費量は右肩あがりになっているのに対して、石油生産量のピーク(石油ピーク)は「すでに来た」という研究者もおり、少なくとも数年後には来ると言われています。
そうなれば必然的に日用品の価格はどんどん上がっていき、我々の日常生活に大きな影響を与えてきます(もう既にそういう状況になってきていますが・・)

各国が経済成長を競い合うような今のままの社会構造が続けば、近い将来必ずエネルギー危機は訪れ、地球環境は荒廃していきます。
石油に代わる地球に優しい新しいエネルギー開発はもちろん大切ですが、地球全体の社会構造そのものを変えていかなければこの地球に未来はないでしょう。

北極の領有権争いをしている場合ではありません。
せめて南極条約宇宙条約のような形にもっていけないものでしょうか(それぞれ多少の問題はありますが・・)

2008年6月22日日曜日

1ヶ月15万円

今週末は当直でしたが、患者さんもあまり来ることなく、ゆっくりと勉強する時間を頂きました。
その中で読んだ本・・「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
この本では情報洪水からいかに質の高い情報を見極め、それをインプットさらにアウトプットしていくかを具体的な方法を交えながら分かりやすく教えてくれています。
その著者である勝間和代さんを始めて知ったのはテレビ番組の情熱大陸で、日常生活の中でいかに知的生産性を効率よく上げていくかを徹底的に考えている姿勢に感銘をうけ、何冊か本も読ませて頂きました。

この「効率よく」という言葉は、一日を通して緊張を保つようなイメージではなく、家族や恋人と過ごす時間あるいは自分の趣味を楽しむ時間などを出来るだけ多く確保するための方法であると説明しています。


本の中では読書投資法についても書かれていて、勝間和代さんは月に100冊・15万円を本代に投資しているのだそうです。
「ひゃー、それは凄い!」
自分はいったいどれくらい本代に使っているのかと思い、ここ1ヶ月に購入した本たちを調べてみました。

Current Diagnosis & Treatment In Infectious Diseases
酸塩基平衡、水・電解質が好きになる―簡単なルールと演習問題で輸液をマスター
臨床に直結する感染症診療のエビデンス
図解骨折治療の進め方
International Trauma Life Support
研修医のための整形外科救急外傷ハンドブック
骨折の治療とリハビリテーション―ゴールへの至適アプローチ
小児ITLS―救急救命スタッフのための
しゃぼん玉
エネルギー危機からの脱出 最新データと成功事例で探る“幸せ最大、エネルギー最小”社会への戦略
ひと目でわかる微生物検査アトラス―ポケット版
精神障害のある救急患者対応マニュアル-必須薬10と治療パターン40
Dr.林の当直裏御法度―ER問題解決の極上Tips70
救急診療指針 改訂第3版
まちがいのない救急基本手技 第2版 PART1
まちがいのない救急基本手技 第2版 PART2
ポケット救急手技マニュアル―カラー写真とイラストで救急処置の手順が一目でわかる!
思考としての感染症、思想としての感染症
小児抗菌薬マニュアル
こうすればできる研修医基本手技―DVD付き
必ず上手くなる!中心静脈穿刺―部位別穿刺法のコツと合併症回避のポイント (ビジュアル基本手技 5)
写真とシェーマでみえる!腹部エコー―適切な診断のための走査と描出のコツ (ビジュアル基本手技 6)
必ず撮れる!心エコー―カラー写真とシェーマでみえる走査・描出・評価のポイント (ビジュアル基本手技 7)
まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生
ミラー麻酔科学
ER・救急シークレット
Who Moved My Cheese?
Who Moved My Cheese?: An Amazing Way to Deal With Change in Your Work and in Your Life [Audiobook] (CD)
ヤバい経済学
経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える
竹中教授のみんなの経済学
やさしい経済学
ケーススタディ感染症科専門医の臨床最前線
明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

あれ、いつの間にこんなに買ってしまったのだろうか。。
って、余裕で15万円超えてました・・

「積ん読」候補の本もありますが、勝間さん曰く
「買わない本は読まないので、積ん読を恐れずに本を買うことをお薦めします。」
という、ありがたいお言葉も頂きましたので、これからもほしい本はどんどん買っていこうと思います。

2008年6月20日金曜日

ブログ再開しました。

以前も別のところでブログを書いていましたが、前とは違った形でブログを再開する事にしました。
日々の生活の中で得た情報もしくは自分の考えを書き込む事により、このブログを自分の整理の場とし、読んで頂いた方にほんの少しでもemotionを与える事が出来ればと思います。

どうぞこれから長い目でこのブログの成長を見守って下さい。
宜しくお願いします。