2009年2月24日火曜日

ALL 自治医大

2月21日、長崎県で開催された第26回九州地域医学研究会(http://www008.upp.so-net.ne.jp/kyusyu20/)に参加してきました。

13:35~15:35 一般演題
 ①「ヘリコプター搬送で救命できたGuillain-Barre症候群の一例」 椎葉村国民健康保険病院 高村一紘 先生
 ②「多発性化膿性肝膿瘍の一例」 佐賀県立病院 小楠真典 先生
 ③「鹿児島県における初期臨床研修の検討~研修医一年目の立場から~」 鹿児島県立北薩病院 米澤英里 先生
 ④「経口ビスホスホネート製剤治療中に下顎骨骨髄炎を発症した一例」 椎葉村国民健康保険病院 青山剛士
 ⑤「上部消化管経鼻内視鏡検査における前処置の工夫」 奈良尾病院 橋本和子 先生
 ⑥「卵巣嚢腫茎捻転との鑑別が困難であった大網に陥入し急性腹症を呈した傍卵巣嚢胞の一例」 糸田町立緑ヶ丘病院 小柳貴裕 先生
 ⑦「小川島島民を対象にした心肺蘇生講習会について」 唐津市小川島診療所 山内康平 先生
 ⑧「C型肝炎治療における病診連携のインパクト」 奈良尾病院 山崎一美 先生
 ⑨「高齢者における身体機能の低下にどうむきあうか?~転倒予防の視点から~」 国保北浦診療所 井ノ口崇 先生
 ⑩「ATOM(advanced trauma operative management)courseについて」 東京北社会保険病院外科 宮崎国久 先生
 ⑪「栃木県における脳卒中地域診療ネットワークの稼動と問題点Ragional stroke care network in Tochigi;its efficacy and problems」 自治医科大学脳神経外科 田中裕一 先生

15:45~16:45 プレゼンテーション&シンポジウム
 「地域医療における長崎スタイル」 長崎県離島医療医師の会 会長 上五島病院院長 八坂貴宏 先生
17:00~18:20 招待講演
 「一期生として、そして、外国から見た自治医大」 自治医科大学公衆衛生学教授 尾身茂 先生
18:30~19:30 特別講演
 「地域医療において自治医大が果たしてきた役割」 自治医科大学学長 高久史麿 先生


残念ながら高久先生の御講演は聞く事ができなかったが、尾身先生のお話はとても面白かった。
始めは個人的な体験として、学生時代~研修医時代~義務年限中~研究~厚生省~WHO~現在までを冗談を交えながらお話された。
その後、自治医大がどのように映ったのかを話され、これからの課題を述べられた。

日本の医療が抱える根源的な課題
・公共財としての認識の低さ(需要・供給のバランスの欠如)
・地域の連携・ダイナミズムの不足
・長期ビジョンの未構築(医療費削減、療養病床など)

課題-「連携」(スイカ・パスモ化)
・ALL自治医大の連携強化
・拠点病院の確保
・総合医の専門資格化、NETWORK
・全国の地域医療情報の収集、分析、さらに政策提言

日本はもっと議論をオープンにするべき
反対するなら代替案を出さないといけない(自分の利益を守りすぎ)
総合医と専門医が協力した医療ができれば診療レベルの向上、さらには医療費削減にもつながる。
どんな分野でも一つの事しか分からない人がトップに立つのはおかしい(総合医の立場・認知の向上をしていくべきである)
「あと50年もすればみんな死んでしまう。その前にみんなで力を合わせて具体的な行動をおこしていこう。」


離島・僻地などで診療をしていると、どうしても小さな社会に閉じこもりがちになってしまう。
個々の努力では限界がある。
今こそ全国に散らばる同志で力を合わせ、日本の医療を立て直すべき時なのかもしれない。

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