2009年7月17日金曜日

地域へ

医師不足解消へ診療科に定員制 適正配置求め財制審提言
 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は医師不足の解消に向けた改革案を提言する。医師になる際に選ぶ診療科(内科や外科など)の規制や、看護師の医療行為を広げることなどが柱。医療機関向けの診療報酬が年末に改定されるのを前に、医療サービスを効率的に提供する体制づくりを優先させ、引き上げ論をけん制する狙いもある。
 6月にとりまとめる建議(意見書)に盛り、2010年度予算編成の指針となる「骨太方針09」に反映させたい考えだ。財制審が最優先課題に取り上げるのは、医師が足りない診療科や地域に適正に配置する仕組み。政府は昨年以降、大学医学部の定員数を約860人増やしたが、最近は精神科や整形外科に人気が集まる一方で、激務の産科や外科は敬遠されがち。このため国家試験の段階で定員制を導入するなどの検討を求める。


大学医学部の定員、来年度369人増 偏在是正へ「地域枠」拡充
 深刻化している医師不足への対策として、文部科学省は17日、大学医学部の総入学定員枠を2010年度に369人増やす方針を決め、関係閣僚会議で報告した。定員は08年度から2年連続で増加し、09年度には過去最多の8486人となっていた。
 特に地方への定着を促すため、地元勤務を義務付ける代わりに学生に奨学金を出す「地域枠」を活用する大学の入学定員を増やすとともに、近隣の都道府県の大学についても利用できるよう制度を変更した。
 また、複数の大学が連携して研究医養成に力を入れる大学についても10人、過剰とされる歯学部の入学定員を減らした大学も減員数の範囲内で医学部の増員を認め、最大30人までの増員枠を設けた。具体的な増員計画については各大学が10月末までに文科省に申請するという。