2011年9月14日水曜日

ミニアン

最近、何かと救急講習をする機会が多く、その度にマネキンやAEDトレーナーを借りたりしていたのですが、良いものを手に入れました。
CPR・AED学習キット「ミニアン」というもので、キットの中にマネキン、AEDトレーニングキット、インストラクションDVD、テキストブック、マネキンワイプ(2枚)、交換用マネキン肺(1枚)、模擬携帯電話、自己学習修了証が入っていて、これだけ揃っていてなんと4977円!
マネキンは見た目はしょぼいけど、しっかり人工呼吸の練習も、胸骨圧迫の練習もできて、しかも大人と子供で胸骨圧迫の力加減を調整する機能までついています。
下手に大きくて、高くて、機能もあまりないマネキンよりはよっぽどマシだし、とても使えます。
マネキンは使うときだけ、空気を膨らませればいいし、軽くて簡単に持ち運べます。
学校によっては中学生全員にこのキットを配り、夏休みの宿題で家族にBLSを教えるという課題をやっているところもあるみたいです。
講習を受けても、それで終わりになってしまうことが多いですが、これがあれば何回でも練習できるし、簡単に人に教える事もできます。
最近はいろんな救急の標準化コースがありますが、受講にはお金もかかるし、何かガイドライン絶対主義的な流れがあるような気がします。
BLS講習なんかは本来はもっと敷居の低いものであっていいと思うし、インストラクターの資格がなければ教えたらいけないって事もないと思います。
こういったキットが一家に一つ、教室に一つ、職場に一つ、公民館に一つあって、何かの度に気軽に見て、触れる環境を作れば、バイスタンダーによる心肺蘇生はもっと普及するのではないでしょうか。
是非みなさんもご購入をご検討下さい。
(ちなみにどこの回しものでもありません。)

2011年9月11日日曜日

オール宮崎県



久しぶりにここでブログを書きます。
最近、Facebookを始めたのですが、Facebookとこのブログが同期できることを知り、またこちらのブログも活用しようかと考えました。

最近は何かと忙しいのですが、先日(9月8日)は日向市消防本部の消防職員研修で「地域の救急医療について」と題して講演をしてきました。
大した資格も権限もない自分が講演をしていいものかとも考えましたが、この機会に消防の方との交流を深め、一緒に勉強していくきっかけになればと思い、講演を引き受けました。
講演には消防職員だけでなく、近隣の救急告示医療機関(千代田・和田・日向・東郷病院)と南郷診療所の職員にも聴講案内を出し、当日はたくさんの方が集まって頂きました。
昨年1年間、長崎医療センター・救命救急センターで働かせてもらって、宮崎と長崎の医療システムのあまりの違いに感動を覚える半面、愕然としていたのですが、今回はその経験を生かし、長崎の医療システムについてまとめ、宮崎の問題点を考えていきました。
「地域救急医療パス」「救急医療情報システム」「地域医療情報ネットワーク」「広域救急搬送体制」…こういった話は、医療や救急システムを少し勉強した方にとっては常識的な話なのかもしれませんが、自分としてはこの講演を通して、こういったシステムの内容を改めてまとめる事ができて、自分自身とても勉強になりました。

医師不足、医師の地域偏在化、診療科偏在化が解消されない現状において、このようなシステム構築なくしてはいつまでたっても「救急医療」のあるべく姿を達成することはできない。
少なくとも重症患者については、都道府県単位での救急システムを構築するべき。
都市部の人の命も、田舎の人の命も、皆平等。
「いつでも」「どこでも」「だれでも」、質の高い適切な救急医療を病院前から受けられるようにしなければならない。
宮崎にも来年度からドクターヘリの運航が開始される予定であり、これにより防災ヘリとの連携をはかりながら「広域救急搬送体制」はある程度確保されるはずだが、それですべてが解決するとは思えない。
その上で、県全体で救急患者をみるための、「役割分担」「連携」「集約化」「分散」のシステムを構築していかなければならない。
それが、「救急医療情報システム」であり、「地域医療情報ネットワーク」であるはずだ。
宮崎にも既存のものがあるが、その本来の役目を果たしているとは言えない。
「オール宮崎県」として、救急患者をみていくシステムの構築をし、隣県との協力体制、ネットワーク体制も進めながら、いずれは「オールジャパン」システムとして、この国から「preventable death」をなくさなければならない。
「テロ」や「大規模災害」にも負けないシステム...
自分ももっと頑張ります。